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IT化サービス事例3 : 鉄道系保全・工事会社向け
1)事例企業紹介
- 社員数:約700名
- 資本金:7,200万円
- 事業所:東北地方8箇所
- 主な事業:・鉄道車両及び機械設備の検査・修繕・改良・工事ほか
2)対象事例と役割
基幹業務プロセスの革新とそのシステム化。
当社はIT化サービスのコンサルタントとして、IT化構想策定に参画し、IT化プロジェクトの立上げの支援を行った。
3)取組み内容
- 現状業務分析
経営者、管理者、現場によるブレーンストーミングを実施、現状業務の問題点・課題の洗出しを行い、共有した。
その結果、間接業務の簡素化/標準化と管理会計をベースとしたシステム化を行う必要がある、との共通認識に至った。
現状業務の全体像を業務モデリング図として描いた。業務モデリング図上を顧客と仮想的に歩く(ウォークスルーする)ことにより、課題の所在を確認し、全体を通して見えてくる業務のムリ、ムダ、ムラを発見した。- 課題1:現状業務は、紙中心、印鑑文化であり、実態の把握に手間と時間がかかっている
- 課題2:一部決算業務のデータを使用しているため、事後把握の工事管理業務となっている
- 課題3:日常業務に追われ「考える」マネジメントができていない
- 将来像作成・IT化構想の策定
経営者、管理者、現場によるブレーンストーミングを実施、あるべき姿について議論した。
その結果、車両設備のライフサイクルエンジニアリング企業へという方針が出され、そのために、いつでもどこでも誰でも使える、手になじむシステムを作り「強靭かつスマートな経営システムで大胆な革新に挑戦」というIT化方針のもと、後追い実績管理から、問題先取り解決型マネジメントに転換する、という将来像が合意された。
将来像の議論を元に、業務のあるべき姿を業務モデリング図に表わし、ウォークスルーを通じて業務機能、機能と情報の係わり、業務相互の関係を確認した。
業務モデリングを通じて、トップダウンとボトムアップの双方向から業務のあるべき姿を摺り合わせ、以下を実現するという目標を掲げた。- 現場の間接業務・支店総務の廃止
- 紙のやりとり廃止・業務の見える化
- 管理会計の導入・財務会計との切り分け
- システム運用では、以下の実現を目標とした。
- いつでもどこでも誰でも使える環境
- 安全、安心、快適なシステム
- 運用メンテナンスフリー
- IT化マネジメント・サービス
MUSEを用いて参加者が議論できる場を作り、併せて現場に出向きIT化構想説明を行い、IT化の土壌作りを行った。
4)各施策への取組みと効果
- システム化開発フェーズ開始の決断が行われた。
- システム化検討に際し、当該企業の課題や方針にフィットするシステム化事例を紹介し、それをもとにしたアジャイル開発を提言し、スクラッチ開発に比べ開発投資の半減を実現した。
(注) 本サービスは、株式会社キューキエンジニアリング様を通じてご提供しました。